REPORT 現地レポート

高崎大会第1戦:日本101-39デンマーク「結果よりもしっかり内容にこだわって、残る2日間も徹底していきたい」髙田真希選手

2023年6月16日

 三井不動産カップ2023 (高崎大会)バスケットボール女子日本代表国際強化試合が、高崎アリーナにて開幕。平均身長180cmのデンマークを迎えた第1戦は101-39で日本のファンの皆さん、そして女子バスケ応援アンバサダーの石橋貴明さんの前で快勝しました。明日の第2戦は15:00開始(開場13:30/当日券13:00販売開始)、バスケットLIVEとともにNHK BS1にて生中継されます。

 4つのクォーターのうち3つを一桁に抑え、デンマークに39点しか許さず、逆に日本は本橋菜子選手の17点を筆頭に7人の二桁得点を数え、101点を奪って快勝しました。今シーズンの強化ポイントとして挙げたシステム(1.ペイントアタックの質を改善するシステム、2.3ポイントシュートをチャンスを生み出すシステム、3.相手がプレーを壊しに来るディフェンスを超えるシステム)を使って「乗り越えるために練習してきたことが概ねできました」と恩塚亨ヘッドコーチは評価します。

 クォーター毎の得点を比較し、一番点差がついたのが第1クォーターの32-9。しかし、試合の入りについてキャプテンの林咲希選手は以下のように反省点を挙げます。

「カナダ遠征のときから出だしが良くなく、自分たちでもっと改善点に対する話をしなければいけないです。デンマークがシュートを外してくれたことで助かった部分もありました。でも、強い相手の場合は出だしから積極的に来るチームも多く、各クォーターの出だしからもっと自分たちのペースを作っていけるようにしなければいけないです」

 恩塚ヘッドコーチはその課題に対し、「試合の中でクリアしていくことを選手たちは表現してくれました。コーチからの指示もありましたが、選手たち自身がコートの中で解決する姿が多く見られ、成長が感じられました」と話すとおり、62点差の大勝につながっています。

 17点をマークした本橋選手とともに、2ガードで起用された宮崎早織選手は8本のアシストを記録。昨年2月に大阪で行われたFIBA 女子ワールドカップ2023 世界予選のとき以来、久しぶりに女子日本代表に戻って来た本橋選手の活躍に対し、「良いところはたくさんありますが、その中でも判断の早さが一番大きなポイントです。特に2ガードでは、チームの停滞を感じたときに起点となってチャンスを作り、あるいは自分自身がチャンスを掴み取ってくることができます。リズムを作ってくれる選手です」と恩塚ヘッドコーチの期待どおりの活躍を見せました。

 本橋選手と宮崎選手の素晴らしいコンビプレーの裏に、頻繁にコミュニケーションを取っていることを林選手は明かします。「その2人だけではなく、全員が同じような関係になれば良いと思っています。そういうチーム作りをしていきたいです」と考え、まだまだ伸びしろは多くあります。

 大差をつけて勝利しましたが、6月26日(月)から開幕するFIBA女子アジアカップで前人未踏の6連覇を目指す女子日本代表がテーマにしているのは高いところにあります。髙田真希選手は、「どんな相手に対しても、ディフェンスの質を落とさないことが重要です」と気を引き締めます。

「今日の試合では、アグレッシブにできた部分もありました。ただ、後半になってくると、ポストでのミスマッチから1on1で失点したり、リバウンドを取られてしまったり、中だるみしてしまう時間帯がどうしても出てしまいます。40分間、日本のスタイルをやり通すことが、今日はまだできていませんでした。結果よりもしっかり内容にこだわって、残る2日間も徹底していきたいです」

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